にゅうめんの魅力と愉しみ方

にゅうめんの魅力と愉しみ方


揖保乃糸の老舗製麺所である菅哉物産では、おいしいそうめんの食べ方、新しい愉しみ方の提案を日々探求しています。そうめんの食べ方としては夏場に冷たいつゆと薬味とともにいただくのが定番ですが、あらためてお勧めしたいのがそうめんを暖かいスープでいただく「にゅうめん」です。


にゅうめんには様々なつゆやスープとそうめんの組み合わせを楽しめる幅の広さがあり、とても奥が深い食べ方。「夏の風物詩」という印象が強いからか、うどんや中華麺に比べて「温」で食べられる機会の少ないそうめんですが、実は他の麺にはない暖かいスープとの相性が抜群な特徴もあります。この記事ではそんなにゅうめんの魅力と愉しみ方をお伝えします。



にゅうめんの茹で方(基本編)

にゅうめんの作り方には、そうめんを茹でてから暖かい梅雨やスープに入れる方法と、初めから出汁やスープで煮る方法があります。そうめんのつるつるしたのど越しやコシを味わうには、ひと手間かかりますが、先に茹でて水で締めてから料理に使うほうがおすすめです。


そうめんを茹でるのは非常に簡単ですが、少しコツをつかめばもっとおいしく食べていただくことができます。今回は菅哉物産のゆで麺マイスターのオススメの茹で方をお伝えします。

 ゆで麺マイスターについてはこちら


茹でるときのポイントは、湯をたっぷり沸かすことと、そうめんを入れる前にしっかりと沸騰させること。大きな鍋でたっぷりのお湯で茹でたほうが麺を入れた際に温度が下がりにくく、麺同士もくっつきにくいため、おいしくゆであがります。麺全体にむらなく湯が通るように軽くかき混ぜながら茹でましょう。


茹で時間は2分から3分が標準的ですが、そうめんの種類や熟成年数などにより最適な時間が違います。パッケージに書いてある茹で時間を目安にしましょう。


茹で終わったら、流水でしっかりもみ洗いし、麺を締めます。しっかりと洗うことでスープに入れたときのつるりとした食感やのど越しの良さにつながります。


にゅうめんの茹で方(応用編)


教科書通りだけでは面白くないという方向けに、ここでは茹で時間のバリエーションもご紹介します。今回は揖保乃糸の熟成素麺、特級の古(ひね)を使い45秒、1分30秒(一般的)、4分で茹でてみました。



【45秒で茹でた場合】

茹で時間を一般的な時間の半分にすることで麺全体にざらつきを残したままお召し上がりになれます。いわゆる「バリカタ」の状態なので麺の風味をお愉しみいただけます。「カタめ」、「コシが強い」、「ざらっとした食感」が特徴の茹で時間です。


【1分30秒で茹でた場合】

中力粉を主とする揖保乃糸(他産地のそうめんは強力粉を主とするものが多く食感に違いがあります。)の特徴がよくあらわれ、ソフトなのにコシが強く歯切れが良い、バランスの良い美味しいそうめんがお召し上がりいただけます。


【4分で茹でた場合】

茹で時間が長いほど麺全体に白さが際立ちました。コシ自体は控えめで、ふわっとした食感を楽しむことができます。にゅうめんとして頂く場合、麺を茹でた後にスープでさらに煮るのもいいかもしれません。



茹で時間によって味や食感の変化が楽しめるのが揖保乃糸の面白さでもあります。あわせたいスープによって茹で時間を変えて、相性を比べてみるのも楽しいですね。



つゆだけじゃない。スープと相性のいい「そうめん」

当社で新しいそうめんの商品開発を行っていたとき、菅哉物産で扱っている「うどん」「中華麺」「そうめん」のスープとの絡み具合を調べる実験をしました。


結果は、麺を上げた時にスープが絡む量が最も多いのは「そうめん」。増加率はなんと20%にもなりました。そうめんは細麺だからこそ、スープに非常によく絡むのです。この実験結果をもとに、高品質な熟成素麵と独自開発のスープをセットにした「熟成ごち素麵」が生まれました。


つゆに絡みやすいそうめん。冷やして頂くのはもちろん、温めてにゅうめんとしてスープとともに食べるのにぴったりだということがわかります。




にゅうめんに合う、そうめんは?


揖保乃糸には小麦粉の種類や質、製造時期などの違いによっていくつかの等級があります。さらに熟成年数による違いもあり、その年に出荷されるものを「新(しん)」、1年間熟成させたものを「古(ひね)」、2年間熟成させたものを「大古(おおひね)」と呼びます。


そうめんは熟成される過程で脂質やでんぷん、タンパク質に変化が起きコシや舌触りがさらに良くなると言われています。麺が細めでかつコシの強い熟成素麺は、スープとともににゅうめんとして食べるのに最適。「上級」と呼ばれる一般に流通しているそうめんと比べると高価ではありますが、ちょっと贅沢をしたいときや大切な人への贈り物などに、ぜひ一度お試しください。


同じ揖保乃糸でも種類や熟成年数で味や食感が変わります。スープや具材との相性を食べ比べてみるのも、乙な愉しみ方ですね。






にゅうめんのレシピ

素麺はうどんや中華麺と比べてもつゆとの絡みがよく、いろいろなつゆのバリエーションで愉しむことができます。菅哉物産ではそうめんにあうスープや具材のレシピを開発しInstagramで紹介しています。こちらでもいくつかご紹介します。



すがやの熟成ごち素麺

そうめんはつゆやスープとの絡みが良い、という発見から生まれた「ごち素麺」。「そうめんをゆっくりと時間をかけて愉しむ」というコンセプトのもとつくられた、高品質な熟成素麺と独自開発の専用つゆをセットでご提案。

発売時のクラウドファンディングは目標の200%以上の支援が集まり、ご好評いただいています。温でも冷でも、「かけ」でも「つけ」でも、様々な食べ方をお試しください。


 熟成ごち素麺の購入はこちら

 

即席にゅうめんについて

基本的にはどんなそうめんでも、温かいスープや出汁で食べれば「にゅうめん」です。でも、にゅうめんをつくるのには意外と手間がかかりますよね。そこで、お湯をかけるだけで食べられる即席にゅうめんも販売されています。

即席にゅうめんは「温」でいただくからこその、そうめんの愉しみ方とも言えます。


温素麺

菅哉物産でもお湯で手軽にお召し上がりいただける「温素麺」シリーズを提供しています。

伝統の手延製法で製造された揖保乃糸の麺をノンフライ加工。揖保乃糸が本来持ち合わせる「コシの強さ」、「食感」を損なうことなく、お湯にかけて3分で食べられるお手軽さを実現しています。


揖保乃糸のノンフライ加工麺をより美味しくお召し上がりいただく為、各スープは淡口醤油発祥の地、たつの市の醤油メーカーと揖保乃糸が協力して開発しました。鯛、梅、ゆずの3種の具材もご用意。お湯をかけるだけで、すぐに食べ始められます。


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さいごに

最後までお読みいただきありがとうございます。にゅうめんへの思いは伝わりましたでしょうか。読んでくださった方がそうめんの世界のおもしろさに触れ、新しい愉しみ方を試してみたいと思っていただけたなら嬉しいです。


菅哉物産では、揖保乃糸オンラインショップ山海庵にて各種そうめん商品を取り扱っております。そうめんを選ばれる際は、ぜひサイトへお立ち寄りください。